空き家マニアの皆様、おはこんばんちわ！！

昭和丸出しのご挨拶になってしまった理由、それは…当たっちゃったんだぜ信州・渋温泉への招待券！！ゴキゲンが過ぎて平成飛び越し昭和に戻ってしまうテンションのため、でした。

「渋温泉かぁ～、いいね。9つの外湯めぐりってのも面白そうだね。」
「でしょ？だしょ？うどんリサーチだとシャレオツカフェやゲストハウスもあったりで、湯上りに飲む志賀高原ビールとかめちゃくちゃ美味しそうなんだよねー！！」

ちょっと遅い連休旅行ってことで楽しむぞーーー！！と意気込み荷造りを始めるうどん。待ってろよ、渋温泉！！待っててね、志賀高原ビール！！

（Googleストリートビューから引用）

列車に揺られること数時間。とうとう湯田中駅に到着！！空気がまいう～！！山が綺麗～！！そして早速、駅前のオサレなダイニングカフェが目に飛び込んでくる。わくわくしながら宿に向かう途中の商店街には、昔ながらの食堂や居酒屋、お土産屋さん、温泉街名物のスナックだけじゃなく、クラフトビールが飲めるカフェバーや焼き立てパンが食べられるベーカリーも。温泉から上がったら…ココでクラフトビール…！！最高オブ最高！！

（Googleストリートビューから引用）

（Googleストリートビューより引用）

こんな大自然も温泉も楽しめるロケーションでシャレオツカフェのひと時も得られるって贅沢が過ぎるー！！ちなみに、この渋温泉では国内はもちろん、国外からウィンタースポーツ＆温泉を求めてやってくる人も多いらしく、老舗温泉旅館だけじゃなくて今どきのゲストハウスも数件ございます。私もこんな素敵な温泉街でシャレオツカフェをOPENしてインバウンドとかカッコいい事言ってみたいーー！！

（Googleストリートビューより引用）

と、温泉街の近くを流れる夜間瀬川に思いの丈をぶつけていると、トントンと肩を叩かれ振り返るうどん。

そこには、某バスケ漫画の監督先生のようなホトケの笑みを浮かべたおじさんが。

「ほっほっほ、そこの奥さん。ちょうどいい物件、ありますよ。」

思わず「先生…シャレオツカフェが…したいです…！」足元に崩れ落ちるうどん。何の寸劇してんの、と呆れた旦那さんが立ち上がらせながら「どちら様ですか？」と尋ねると、先生…じゃなくておじさんは名刺を差し出し「私、地元・山ノ内町で不動産仲介業を始めて約40年の『マルトミ不動産』と申します。いやあ、ちょうどそこにオススメの空き家がありましてね。今なら100万円で売り出し中なんですよ。元・食堂をしていた物件で、屋上もあってリバービューも最高ですので、シャレオツカフェ？には最適じゃないかなーって思ってつい声を掛けてしまいました。」

マジっすか！？屋上付き物件とか…夏は川風浴びながら屋上ビアガーデンで一杯とか最高でしょ？！もう契約書にサインしそうなうどんの顔を引き気味に見つつ「ま…まあまあ、まずは内見してみましょうよ。いろいろ直すところもたくさんあるので、見て頂きながらご説明しますよ。」と物件へ案内を始める安●先生、じゃなかったマルトミさん。

おおー！駐車スペースもあるんだー！そしてコンクリ三階建て！！期待に胸膨らませながらマルトミ不動産さんの後を追っていざ物件の中へ！！

玄関入ってすぐの和室。ほほう、なかなか状態もよかですな。洋風イマドキにリノベもいいけど、この和を活かしてジャパニーズモダンもいいなー！「そうですね～老朽化が進んでますので、見た目のリノベーションに掛ける費用は抑えていったほうがいいかもしれないですね。」とマルトミさん。

おおー、コンクリでしっかりしてそうだったけど、直すところが結構あるのね。と覚悟を決めながら隣の厨房だった部屋へ。

さすが元食堂だけあって、広くてシンクも大きい。添え付けの棚もたくさんあって食器の収納も悩まなくて済みそう。このシンク、きれいにしたら使えるかな？？なんて蛇口をひねっていたら、「シンクはクリーニングすれば使えるでしょうが、給排水工事が必要になりますね。」

ですよねー。カフェするならそこはしっかりしておかなきゃだ！そして厨房横の小部屋は…パントリーかな？ここに食材やらをストック出来そう。カフェスタッフの休憩スペースも作りたい。

そしてお次はトイレ。昔ながらの和式だけど、段差があるから被せるだけの洋式トイレで簡単リノベが出来そうだ。

お風呂はどこかなとキョロキョロ。「ああ、ちなみにお風呂はね、この辺りの古い物件にはないんですよ。自治体に所定の自治会費を払って加入すれば、外湯を利用出来ますので毎日温泉入りたい放題ですよ。あくまでも住民のためのお風呂なので、カフェのお客様などは残念ながらご入浴頂けませんけれど…。」エブリディ温泉。贅沢過ぎる！！でも時間外にシャワー浴びたいってこともあるから、シャワールームくらいは欲しいかも？

「あと…近隣地域の清掃活動など自治体の奉仕活動にも参加してくれると自治会長さん、喜びますよ。」やります！やります！地方移住でご近所付き合いって醍醐味じゃないですか！喜んで！！なんて鼻息荒くしつつ、続いて居住スペースだった和室も拝見。

広ーい！12畳くらいありそうな広さ。ここはリビングスペースにしたい。

「給排水工事をするので、どうせならここに小さなキッチンを持って来てもよさそうですね。お店とは別のほうがいいでしょう？」マルトミさんの言葉に赤べこのごとく頷くうどん。お店と共用でも良さそうだけど、やっぱり仕事とプライベートは分けたい派。

「では次の部屋に行きましょう。この部屋は眺め最高ですよー。」と、後に続いて入ると…窓一面のリバービュー最高！！

押入れも完備。収納にも悩むことナッシング！

マルトミさんも「ここは寝室にしたら気持ちよさそうですね～！いやあ～、私も住んでみたいですよ。」とノリノリ。白をベースにリノベしたら、川のせせらぎと朝の陽ざしで気持ちよく目覚められそうですもんね～！なんて妄想を共有。

「さてさて、次はこの物件イチオシの屋上に行きますか。」とコンクリの階段を上り、いざ屋上へ。

…うわぁ～～ん！！！最高オブ最高！！！ここでビアガーデン絶対やりたい！！

ちょっと屋根がついているところに小さなキッチンを作ったら、ビアガーデンのお客様にすぐにドリンクやお料理が提供出来そうだし、隣の小さなスペースは個室的な扱いにしてカップルに利用していただくのも良き！！

「ほっほっほ、奥さんには相当お気に召していただけたようですね。ねぇ、旦那さん？」とはしゃぐうどんを生温い目で見つめる旦那さんに声を掛けるマルトミさん。
「ああー、場所も道路に面していて悪くないし、眺めも最高ですが…直すところってどこでどのくらいあるんでしょうか？」
「そうですねえ…屋上から常時雨漏りや3階部分は壁、床、天井の全体が雨漏りにより破損しています。内装はもちろん、まずは屋上防水、給排水管そのものなど含めて全面改修が必要です。躯体はコンクリートブロック造ですので辛うじて保っていますが、木造なら廃屋になっている状態、ですねえ…。弊社見立てですと屋上防水工事約100万円、給排水工事約250～300万円、内装修補約100万円くらいですかねぇ。」

あぁ～…と眉をしかめるリアリストの旦那さん。

「元々は食堂として営業をしていた建物で、当時は志賀高原へ向かうスキー客や地元客で賑わっておりました。主要道路沿いなので今でも車通りは比較的多めですし、温泉街からのお客も見込めます。冬の観光シーズンはウィンタースポーツ目的の方だけでなく、猿が温泉に入る事で有名な【スノーモンキーパーク】へ向かうインバウンド観光客が多い立地なんですよ。駅からは徒歩6分ですし立地などを考えると、コンクリの3階建てを一からこの場所に立て直すよりはお得じゃないかなという所ですかねえ…。」

うーん、とまた考える人みたいになる旦那さんの耳元に「川釣りも、楽しめますよ…。」とささやくうどん。その言葉に目を光らせた旦那さんは無言でマルトミさんと固い握手を交わす。交渉成立！！

「ほっほっほ、ありがとうございます。お二人のような楽しい夫婦に来て頂けて山之内町も賑やかになりそうですよ。ああ、建物の修理修繕ですけど地元工務店や設備業者もご紹介できますので、御入用でしたらお声がけ下さい。ちなみに町でやっている移住支援策もいろいろありますのでぜひご活用くださいね。」

マルトミ不動産
https://www.marutomi-fudousan.com/

「ありがとうございますー！！カフェがOPENしたら一番乗りで来てくださいねー！！」と去っていくマルトミさんの背中に投げかけるうどん。

さてさてさーて、お店の名前と看板メニューを考えなきゃ。

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