空き家マニアの皆さん、お元気ですか？
今年のクリスマスはサンタじゃなくて寒波が来ましたね。

今年はお気に入りの食器やカトラリーを使って、おうちで美味しいもの食べようー！なんて考えていたんだけど、数時間で降ったドカ雪のせいで旦那さん始めご近所さんも家に辿り着けず、地域総出で吹雪の中を雪掻きするハメに。全身筋肉痛で迎えたクリスマスイブは、お気に入りの燕三条のフォークでカップ麺を啜るという結末。トホホ。

やっぱりガレージは作っておくべきだったなー、と北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードルを啜っていると…ｼﾞﾝｸﾞﾙﾍﾞｰﾙｼﾞﾝｸﾞﾙﾍﾞｰﾙ♪とスマホが歌い出す。サンタさ…、じゃなくて新着物件お知らせメールが。スマホを見ると…新潟県燕市の物件とな？！

旦那さん「おっ、燕市の物件？？久しぶりに燕三条系のラーメン食べたいなあ。」

物件のある新潟県燕市は新潟県のほぼ中心「県央地区」にあり、洋食器や金物・刃物の生産が盛んなエリアです。ノーベル平和賞でのディナーに使うカトラリーや、あのユリ・ゲラーが曲げられなかった最強スプーン「コブラ」を作っている企業など、世界に認められるものづくりをしている職人のまちなんですよ。さらに…ドイツ・ベルリンで開かれた世界的なデザインコンペティションRed Dot Design Award 2022にて「Tsubame-Sanjo Factory Museum」が世界で1万件近くの応募の中からグランプリを獲得！こんなスゴいのに、100均で売られているキャンプギアやカトラリーも作っちゃってるっていう、売る相手を選ばずいい仕事をするっていうスタンスが「惚れてまうやろ！」ってなっちゃう職人・企業があふれる町なのです！！

山田『奥サン…やたら熱いンすけど、燕三条の回しモンっすか？？』

燕三条のナニモノでもないけれど…そう言われちゃうくらい、この町のポテンシャルは高いのよ！グルメも豚の背脂たっぷりの「燕三条系ラーメン」や、物件近くにある燕三条Bitでは、燕三条を中心とした新潟県産の食材を使用した、めちゃくちゃ美味しいイタリアンが食べられるんだよ。って、山田、いつのまについて来てたの？？

物件までの細く一方通行の道を進みながら、後部座席に鎮座するお掃除ロボット・山田に問いかける。そういえば以前見に行った三条の物件も道が細かったなー。

山田『えっ？気づいたら後部座席に乗せられてましたぜ？まーまーそれより着いたみてェですし、早速物件拝見といきましょーや！』

ささっと降りる山田に続いて車を降り、物件を見上げる。よくある町工場の造りだね。外壁が木っていうのも現代には新鮮かも？敢えてカラフルに塗装するのも良さそうだなー、って早速妄想フルスロットル！

旦那さん「もともと金属加工の工場として利用されていたようだね。お、シャッター付きガレージだから雪の日も安心だよ。」

わー、それポイント高い！！この道路の細さは除雪しづらそうだけど、しっかり消雪パイプもあるみたいだし、家の前だけ除雪したらすぐに駐車出来るっていうのはほんとに有難いもんね…。

旦那さん「そうだね、今回の雪で思い知らされたよね…ガレージの重要性が。ちなみにオーナーさんは事業用として活用を考えて購入されたそうだよ。さっそく中も見てみよう。」

わー、ここは8畳くらいなのかな？？ガレージから直通だし、雪や雨に濡れずに入れるのはめちゃくちゃいい…。

旦那さん「ああ、残置物もそこそこあるけれど、今は鉄製品などは買取価格もいいらしいから、リノベーション資金の足しにも出来そうじゃない？」

なるほど～！頭いい！それに工場として使っていたから、住居使用よりキレイな感じだよね。築年数はそこそこだけど、しっかりリノベしたら快適な場所になりそう！スチールの棚も敢えて残して、元工場っていうところにオマージュして、カッコイイ系の雰囲気にするものシャレオツじゃない？？このほかの部屋も楽しみだわー！･･･と、他の部屋ってどうなってるのかな？？

『あっ、間取りならコレですぜ！！』と山田からLINEで画像が届く。えっ、そんな機能もあったの？？

へー！1階にもう1部屋と2階に2部屋あるのねー！あれ？？そういえばお風呂はないのかな？？

玉宅湯(GoogleMAPより)

旦那さん「ああ、もともと金属加工の工場だから、浴室はないんだよ。ちなみに…ここから徒歩13分、車で6分のところに玉宅湯という銭湯があるんだ。毎日湯船に浸からなくてもよければ、リノベーションでシャワー室だけ作って、湯船に入りたい時は銭湯を利用するというのもいいかもね。」

あー、確かに！ミニマリストにはその方がいいかもね。あとはオーナーさんのように事業用や店舗として活用するなら必要なさそうだし。

山田『俺っちとしては、燕三条のポテンシャルにあやかった事業をココで始めンのがベストだと思うンすよねー。例えば燕三条の技術力を駆使した、超合金お掃除ロボットレース用アーマーをだな…』

山田の案はともかくとして…燕三条の高い技術力を活かして、「こういう部品・商品が作れなくて困っている」って企業と職人を結びつけるビジネスとか、面白そうじゃない！？

旦那さん「うんうん、そういう新規ビジネスもこの町なら出来そうだ。俺も職人になりたい夢もあるし、ここに住んで燕の工場で技術を身につけて、いずれはこの工場で独立するっていうのもアリだよね。」

撮影：讃岐うどん

あいかわらずスルーされていじける山田をなだめながら、そっと落ちていた工具を拾う旦那さん。

そうそう、燕市移住・就業等支援事業補助金とか、創業支援資金利子補給金制度もあって、移住や移住して起業する人への支援も厚いんだよ。

山田『それサイコーじゃねえっすか！つーか、空き家活用でこんだけ夢見させてくれる燕市ってヤベエな…。』

旦那さん「もうこれは100万円でこの物件ごと夢を買うべきだなあ。」

珍しく旦那さんがドリーマーしている…！そうそう。ポテンシャル高いんだよ、燕市って。あと、新潟県は日本で初めて「テレワーカー・フリーランス移住応援金」制度を採択していて、移住前の仕事を継続しながら東京圏（東京都、埼玉県、千葉県及び神奈川県）から県内に移住するテレワーカー・フリーランス等の方に対し、応援金を支給しているの。だから、燕市でなにか新しいことしてみたいっていう方は、今のお仕事続けながらリスクなく移住も出来るんだよね。

旦那さん「ならフリーランスの俺たちも対象だね。じゃあ…他の人に取られる前に、早速オーナーさんに連絡だ！」

珍しく積極的な旦那さんにちょっとびっくりしつつ、これからのこの物件の活用方法に妄想フルスロットルしながら、帰りに燕三条系ラーメンと燕三条Bitのイタリアン、どちらにしようか悩み唸るうどんなのでした。

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