撮影：讃岐うどん

「IKEAに行きたい･･･って2年前から言うてるよね？？ね？？」

と、数日前からなぜかエセ関西弁で詰め寄ってくる我が妻・うどん。

正直、俺はIKEAに微塵も興味はないが…以前、伊達政宗公やずんだ餅、牛タンにつられて仙台旅行にいったことはある。もちろんIKEAにも引きずられ･･･いや、行ったけれども。

現在、伊達政宗公の騎馬像は令和4年の福島沖地震の影響でシートに覆われて拝見することのできない状態になっている。そうなると俺の目的はずんだ餅と牛タンだ。それも魅力的ではあるが…と、悩んでいたところにﾋﾟﾛﾘｰﾝと新着物件お知らせメールが。

「おっ、うどんちゃん！仙台市の土地物件だよ！ついでにIKEAも行く？？」

俺が愛してやまない武将・伊達政宗公のお膝元である仙台市は、東北地方で唯一の政令指定都市。

いわずもがな、東北地方最大の都市だ。周囲には広瀬川や青葉山などの自然や街中に街路樹など緑が多いから「杜の都」とも呼ばれている。都会と自然のバランスがいい街だと俺も思う。冬は海から近く晴天が多いため、東北地方としては温暖らしい。

まあ、仙台市の素晴らしさは俺がwikiらなくてもご存じの方は多いだろう。知らないキッズは知見を広めるためにもぜひググってくれ。

「えっ？旦那っち、それってショクムホウキってやつじゃね？？」

山田･･･余計なツッコミは命を縮めることになるぞ？と言いながら、山田の替えのブラシを○mazonでポチろうとしていた画面を見せる俺。

渋々無言になり、不満そうにランプを点滅させる山田を横目に、念願の家具屋に行けるせいか鼻歌を歌いながらワイルドスピードのヴィ○・ディーゼル顔負けのドリフトをかます妻にナビをしつつ、何とか無事に物件到着。ちなみに妻は青色免許は1度きりの万年ゴールド免許。いつも事故らないのが不思議なドラテクなんだよなあ…。

「物件に行くまでの階段ツラい～！！･･･けど、眺めいい感じだね！！しかも広い！！」階段を登る時、いつもおきまりのセリフを吐く万年運動不足の妻。

確かに･･･なかなかの広さだ。仙台の中心にも近くて最寄り駅の八木山動物公園駅にも徒歩15分。この立地条件で100万円はお買得だよなあ･･･！

「うんうん！ここなら毎日イ○アに行けるじゃん？？ホットドック食べ放題！！」

えっ？毎日行くの？？･･･まあここに移住となったら、毎週のように通って必需品を安くオシャレに揃えられるからいいかもね。ちなみにマイホームもいいけど、青葉城も近いから観光客向けのゲストハウスを建てるのも良さそうじゃない？

「あ、それもアリだね！でもさ、都心から地方移住したい！だけど車も免許もないー！なんて人にも良さそうじゃない？スーパーやコンビニも近いから生活にも困らないし、駅も近いから車無くても全然生活出来そうだし。」

ああー、確かにそうだね。都内から地方移住するときのネックって車だったり免許だったりするもんね。その点、ここは駅も近いしお店も徒歩圏内、さらに最寄り駅から仙台駅までは電車で12分の距離っていうのも高ポイントだ。車にかかる分の費用もマイホーム資金に回せるから、さらに理想の家づくりが出来そうだよね。電気・上下水道の引き込みも可能ってことだし。

「そうそう！すぐに大自然を体感出来る地方に住みたい！だけど環境の観点から車は持ちたくない･･･なんていう意見も聞いた事あるけど、ここなら全部手に入れられるもんね。じゃあさっそくオーナーさんに電話して、この素敵物件をゲッチューしないとね！」

と、程よく草刈りがされた更地の中を鼻歌歌いながらスキップする妻と、その後を追いかけるお掃除ロボットの山田をほほえましく見つめながら、オーナーさんに電話をする旦那の俺なのであった。

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